学校給食 マーガリン&牛乳 提供をやめる

「マーガリンがバターより健康的」なんて言われたのは今はもう昔の話。
「狂った油」と呼ばれる、トランス脂肪酸を摂取し続けると花粉症やアトピー性皮膚炎にも悪影響!?


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私が子供の時、マーガリンはバターより健康的だと
教えられました。



朝食には、たっぷりのマーガリンを塗って
給食でも、たっぷりのマーガリンを塗って
牛乳を飲んでいました。


小学生のの給食の時
残さないでたべないと、お昼休みをとることが許されなくて
お昼休み中、給食をすこしずつ食べて、やっと食べ終えた時は、お掃除の時間になっていました。
給食室まで食器を持って行ってた日々を思いだします。


いま、もし、それを強要されたら
学校に行く事をやめるかも(笑)

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昨年12月から今年3月までの4ヶ月間、試験的に「牛乳なし給食」を導入していた新潟県三条市が、今年の9月から本格的に、給食での牛乳の提供をとりやめるという喜ばしいニュースが報じられました。


[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150629/k10010131171000.html:title=◆「ご飯に合わない」給食の牛乳取りやめへ(6月29日 NHKニュース)


「ご飯の給食に牛乳は合わない」として、コメどころの新潟県三条市は、ことし9月の給食の献立から牛乳を外す方針を固めました。一方、必要なカルシウムの摂取量を保つため、給食とは別の時間帯に「ドリンクタイム」を設けて牛乳の提供は続けるということです。
コメどころの新潟県三条市は、7年前から小中学校の給食でパンや麺類をやめ、地元産の米を使った「完全米飯給食」を実施しています。
こうしたなか、「ご飯の給食に牛乳は合わない」という理由で去年12月からの4か月間、試験的に牛乳の提供を取りやめ、廃止するかどうかの検討を進めてきました。
その結果、牛乳の代わりに「大豆」や「煮干し粉」などを使うことで、子どもたちの成長に必要なカルシウムの摂取量を満たすことができ、給食の食べ残しの量もほとんど変わらなかったとして、三条市は給食の献立から牛乳を外す方針を固めました。
文部科学省によりますと、自治体が牛乳のない学校給食を実施する例は聞いたことがないということです。
一方、牛乳がないままでは必要なカルシウムの摂取量を保つメニューを作り続けることに限界があることも分かり、給食とは別の時間に「ドリンクタイム」を設けて牛乳の提供は続けるということです。
牛乳なしの給食の献立は、三条市の小中学校の2学期が始まることし9月から実施される予定です。
学校給食の定番に
牛乳は、成長には欠かせないカルシウムを手軽に補える栄養源として、給食で提供されるようになりました。
文部科学省や全国学校給食会連合会によりますと、学校給食が全国で始まったのは昭和20年代でした。終戦直後の食糧不足のなか、家庭だけでは不足しがちな栄養を子どもたちに補ってもらうためです。
この時期、給食で提供されていたのは「脱脂粉乳」で、アメリカやカナダなどからの輸入に頼っていました。
しかし、カルシウムなどを手軽に補える栄養源として牛乳に注目が集まり、国内での生産体制も整ったことから、昭和40年代には給食の定番になったということです。


以下、山田 豊文先生のFBをシェア


先日、アメリカ食品医薬品局FDA)がトランス脂肪の安全性を否定し、食品からの全廃を発表するという、非常に画期的な出来事がありました。その一方で、日本では依然として、学校給食でもマーガリンが出され、子どもたちはそれを、マーガリンやショートニング入りのパンに塗り、さらに、これらの油脂で調理されたおかずを食べる・・・といった生活を余儀なくされています。

このようなトランス脂肪の問題に対して、これまで見て見ぬふりを続けてきた人たちは自らの責任をとらなければならないということを、私はここ最近のエントリーなどでも繰り返し主張してきたわけですが、そんなトランス脂肪と同等の、あるいはもっと根深い問題をはらんでいるのが、牛乳の提供です。

「ご飯に合わない」からという、その理由の賛否についてはともかくとして、給食での牛乳の提供をやめるという決断を下した三条市は、本当に素晴らしいと思います。給食以外の時間で牛乳を提供する「ドリンクタイム」が設けられるとはいうものの、給食で牛乳を出さないということ自体、圧倒的に価値があるからです。

皆さんも、なぜ牛乳が健康を害するのかについて、自分や家族の健康を守るために、もっと勉強すべきです。カルシウムは、日本人の食性に合った自然なものからとるべき。動物性タンパク質の過剰摂取が体内で酸を生み出し、骨の脱灰が亢進することで甲状腺を刺激し、さらに骨を弱めるという悪循環に陥る。体内で利用できないカルシウムが“悪玉”と化し、動脈硬化を招くだけでなく、がんや糖尿病、認知症、アレルギーなど、あらゆる病気の要因になる・・・。

今回のFDAの発表に対し、トランス脂肪の害を長年にわたって訴え続けてきたハーバード大学のウォルター・ウィレット博士が、アメリカのニュース番組にコメントを寄せており、その中でトランス脂肪のことをmetabolic poison、つまり代謝を狂わせる毒物であると断言しているのですが、アメリカには、これと同じように、牛乳のことをdeadly poison(死に至らしめる毒物)だと警告する本もあります。

こういった、ごく基本的なことを知らない人が、まだまだ多いように思います。むしろ、医学や栄養学の専門家のほとんどが知らないというのが現状です。その結果、子どもたちに牛乳を与え続け、心身のさまざまな健康問題をもたらしています。繰り返しますが、食と栄養に関して無知であることは犯罪です。見て見ぬふりと同じくらい、罪深いものです。

今のところ、三条市に続いて「牛乳なし給食を始めた」という話を見聞きしないのがとても残念ですが、今回のニュースを受けて、「うちも牛乳をやめてみよう」という自治体が、もっともっと出てきてほしいものです。そしてその方針が、「牛乳とマーガリンを両方出さない」というものであれば、さらに優れた取り組みです。

最終的には、韓国のように、トランス脂肪をはじめとする油脂類や糖類、食品添加物などの使用を制限し、コメを中心に据えて旬の食材を用いるということが学校給食法で義務付けられ、違反した給食会社や栄養士が処罰の対象になるという、もっとシビアかつ抜本的な、レベルの高い対策をとらないと、日本の未来はありません。

いずれにせよ、三条市に続く自治体がどんどん現れることを、心の底から願うばかりです。