腸内細菌・皮膚常在菌はバランスより多様性

腸内細菌・皮膚常在菌はバランスより多様性
2009年、アマゾンの熱帯雨林で生活をしている先住民のヤノマミの微生物群を調査した研究があります。
ヤノマミ族の4〜50歳までの34名の村人の腕、口内、便などからサンプルが採取されました。
結果、ヤノマミ族保有していた微生物群は、アメリカ人の2倍、ベネズエラやアフリカ先住民の1.3〜1.4倍程度の多様性をもっていることがわかりました。
しかし、近年ではすでにヤノマミ族は文明社会との深い接触があったためか、一部の便サンプルから抗生物質耐性がある細菌が28種も発見されたそうです。これに対し、研究者は抗生物質服用だけが原因ではなく、その土地の土壌菌による天然の抗生物質耐性ではないかと見解を示しています。
また、アメリカ人の皮膚サンプルにおいては、いくつかの単一の細菌群(ブドウ球菌、コリネバクテリウム、ナイセリア、プロピオン酸菌など)が見られ低い多様性でした。一方、ヤノマミ族は単一の細菌群に支配されておらず、とても高い多様性だったのです。
いずれにしても、常在菌はバランスよりはまずは多様性が重要であるように思えます。
参照:
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52190731.html
http://www.medicaldaily.com/yanomami-amazon-tribe-could-pro

出典
https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi