豆乳ヨーグルト で腸美人

種(菌)は、自分にぴったりなものに変化していく。
感覚では感じていましたが
それを、糸賀さんが実証してくださいました。


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「TGG豆乳グルグルヨーグルト同好会」と言うFBグループがあります。

そこで活躍している二人の方から、先日、自作の豆乳ヨーグルトをお分け頂きました。

一人の方は、いつもと違う赤いほどのピンク色した微生物がヨーグルトの表面に生えてしまった。
これなんだろうと言うので、送って頂いたのです。(試料A)

もうお一人は、ご自分の豆乳ヨーグルトは大丈夫か見てほしい、と言うもの。
いつもは、ホエーを次の種としてずっと繋いできているけれど何だか心配だからと。(試料B)

そこで、私の繋いで来ていた豆乳ヨーグルトを加え(試料C)、3種類のヨーグルトを比較検討することにしました。

日をおいて届いたヨーグルトをまず検鏡しました。
A、Bは既にホエーも固形部も混合された状態です。

Aの表面の濃いピンクの微生物は、大量の酵母型をした微生物と確認できました。
また、細菌もたくさん生息していて、動く菌と動かない菌がほぼ半々いることも確認できました。

Bの結果は、ほとんどの細菌が鞭毛を持って素早く盛んに運動していることが確認しました。

これら二つの試料は、普通郵便の常温で二日掛けて送られて来ていますが、さほど微生物的な変化はしていないと判断しました。

Cは、培養2日目のものを使いましたが、新鮮なものです。
その表面に浮かんだホエーには、たくさんの細菌の姿を認めましたが、ほとんど大きな動きはしていませんでした。
届いた時に、それらの試料を種にして、豆乳ヨーグルトをスタートさせていて、そのヨーグルトが出来てきたところで、官能試験(味比べ)を実施しました。

味、風味は、A>B>C の順でした。

Aは特に、牛乳の香りまでしてくる素晴らしい風味で、酸味は少なく旨味が出ていました。

Bは、とても酸っぱいけれど、大豆の風味は感じられず、スッキリした上品な味でした。

Cは、舌触りが少しざらつき、強く酸味を感じ、荒い味に感じました。

三者三様の風味がすると驚いたものです。
以上は既に報告をしました。


さて、それから既に1週間が過ぎ、毎日それらを繫いで今に至っています。

培養二日目のカップを傾けて見ると、皆同様にしっかり固まっていて、ホエーの分離はごく僅かです(写真)。

毎日、三種のヨーグルトの味比べをしておりました。
すると、面白いことに気付きました。

A、B二つの味が、一日経つごとに私のヨーグルトの味に近付いてきたのです。
そして、今日、その味の差が私の味覚では見分けられないほど無くなったので、検鏡してその結果を報告することにしました。

検鏡してみると、三種ともほとんど同じ微生物パターンになっています。
試料A:https://youtu.be/rXfmrdStbnY
試料B:https://youtu.be/vlimr2yOEPM
試料C:https://youtu.be/PcrYfa1jitc

もちろん、検鏡しかできませんので、その結果だけですが。


1.以前、AやBに居た大きな動きのある菌はすっかり姿を隠しました。

2.酵母が出て来ています。

3.元々のCの菌叢とほとんど同じ内容です。

動画を見て確認してください。
結論とまでは言いませんが、いくつかの知見を得たようです。


�TGG豆乳ヨーグルトの繫ぎは、ホエーでなく中の固形部を繫ぐこと。表面には好気性の酵母や細菌が多量繁殖しており、豆乳を固め乳酸を生じる菌は内部の固形部に多くいるだろうことから。

�上記の繫ぎ方をしていると、表面に生えた大量繁殖した好気的な酵母や腐敗性の細菌であっても、何度も繫ぐうちに優良な菌に淘汰されていく事。

�今回は、1週間でその家の菌叢に収斂してしまうという事。

�(推測)購入した菌や人から分けて貰った菌でさえも、繫ぐ人の菌叢になって行くという事。


以上です。