ピッツァの歴史☆1


調べてみました☆


◉エジプトが発祥の地?? 7世紀

 
元来は、小麦粉に水・塩・酵母・ラードを混ぜて発酵させ、平らに伸ばして焼き、店先や屋台で売られていたシンプルタイプのイタリアのパン・フォカッチャがピッツァの始まりといわれています。

つまり、発酵生地を円盤状に焼いた薄パンで、ピッツァの特徴である具のトッピングはおろか、トマトソースもなく、さらにオリーブ油さえに入手できずに動物性のラードで油分を確保していました。

このことから、ピッツァの発祥の地はイタリアというのが通説ですが
7世紀のエジプトでは円盤状に伸ばした薄いパンに油脂を塗って食していたとの記録もあるので、こちらの方がより現代ピッツァに近い食べ方ではあります。




ナポリピッツァ誕生 ☆ 1660年ごろ


さてナポリにピッツァと呼べるものが誕生したのは1660年頃
その元祖ピッツァは、ラードとバジル、チーズのみで作られ、バジルを意味するマストゥニコーラの名で呼ばれていました。
(但しもっとシンプルにラードとにんにくだけだったという説もあります。)
いずれにしても、この時点では、チーズ、バジルが食材に加わったもののまだトマトソースは使われていませんでした。トマトソース無しのピザが幾種類か残っているのもそのためです。

そもそもトマトは15世紀にコロンブスがメキシコの地で栽培されていたものをヨーロッパに持ち帰り広まったもの・・
当時はトマトは有毒と考えられ専ら鑑賞用だったようです。

そしてトマトとピッツァの運命的な出会いがありました。 



◉マリナーラ誕生 ☆ 1750年ごろ


1750年頃、現在マリナーラと呼ばれ世界中で親しまれているピッツァが登場します。
これは生地にトマトソースをのせてオイルをふっただけの簡単なもので、食事の時間さえも貴重な漁の最盛期に空腹を癒すため漁師たちが立ち寄ったパン屋にリクエストして作らせたのが始まりだそう。
この時点では、トマト自体がにんにく・オレガノとの組み合わせることで魚介類に相性のいいソースとしていち早く認知されていました。
このため、家にある残り料理の魚介類を煮たトマトスープをとりあえず生地に塗って焼いたら相性抜群だったといったところでしょうか。この時鍋の中に残っていた魚介類をトッピングしたりしたこともあったのでしょうね・・
こうして現在ではピッツァに不可欠のトマトを使った最初のピッツァの定番が誕生しました。



マルゲリータの誕生 ☆ 1889年


今日イタリアでピッツァの代名詞であるマルゲリータの誕生は1889年6月のこと。
当時イタリア統一を果たしたマルゲリータ王妃がバカンスでナポリを訪れられたおり庶民が食していたピッツァを所望され、これに応えてピッツァ職人エスポースィトが献上したことによる、と記録があります。
ピッツァ職人エスポースィトは当時のピッツァに独創的なアイデアを加え、生地の上にトマト、モッツァレラチーズ、オイル、バジリコの葉をのせて焼いたピッツァを献上し、ピッツァ・マルゲリータ命名して敬意を表しました。


ピッツァ・マルゲリータはトマトの赤、モッツァレラチーズの白、バジリコの緑がイタリアの国旗をイメージさせますが、これも彼のにくい演出だったのかも知れません。


もっともこれは偶然に過ぎないというのが通説ですが・・

こうしてようやくトマトソースとチーズのピッツァ2大食材が出会うことになります。