京都の苔庭

翠雨
いままさに、草木の青葉にふる雨
京都の苔庭は、梅雨のはれまが最も美しいかもしれない

派手な世界で清濁併せ持たねば
芸術の奥深さを感じる感性も
繊細な心の襞も得ることもできない

しかし、その

壷中の天地

が、最高だという俗世の先もあり
壷をかち割られ、落っこちないと
強欲な人間は、本当の幸せを感じることできないのではないか


建仁寺・潮音庭 suiu-no-ato