自然栽培の講演会：タッキーベジガーデン主催 - 京都で自然とつながる暮らし方。あかざえり

写真：タッキーさんの野菜畑

自然栽培の元田農園の元田さんのお話は
感動して涙がこぼれました。

慣行農法（各地域において、農薬、肥料の投入量や散布回数等において相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと。）の農家さんが
無農薬栽培に１年で移行できる方法を
元田さんは、あみ出し、広めようとしている情熱に心うたれてしまいました。

自然農法を科学的に説明する論述書類もつくられ
科学的に説明がつかないと納得しないお偉い方々にも
有無もいわせない内容でもありました。

写真：日本ミツバチの巣箱

参加費１０００円で
完全マクロビな、すっごく美味しいお弁当付きの
こんな素晴らしい農業の講演会は、どう考えても赤字だと想定できます。

それでも！
実行されるのは
『伝えたい』という情熱でしかないのです。

講演会の後
タッキーベジガーデン＝自然農園を見学させていただき

夜は、タッキーさんの生家で　宴となりました。

初めて伺わせていただいたタッキーさんの生家は
なんと！
築１４０年の百姓家

大地主だったことが、うかがえる屋敷は
重厚な存在感が潜んでいますが、、

近代的様式が、入り込み
建築のプロ以外は、もともと持っている建物の
骨格の美しさは見えにくい空間になってしまっていました。

空間デザイナーとしての性で、、
拝見した瞬間から数十分
空間と会話し、完成図を、頭の中で描いてしまっていました（笑）

タッキーさんは、きっと、この百姓家を
生き返らせることのできる
ご当主だと感じます。

深く、お話したことはないけれど、、
自然農を伝える、現代のお洒落なお百姓さんとして
１４０年の百姓家をコミュニケーションの場所と生き返らせそうな気がしています。

タッキーさんや、元田さんのような
お百姓を上手にする才能を持っている方々にお会いすると
私はその足下にも及ばず
そんな私でも、すこしばかりお役にたてることって
空間デザインでしかないのだろうなぁと、痛感してしまいます。

タッキーさんは、同じ方向の大切なお友達なので
夢を現実にするお手伝いをさせていただきたいです。

百姓家での夜の宴は
さすが！
タッキーさん！！
と、唸るような料理達でもありました。

まず、何より、調味料のこだわりが尋常でなく
昔は当たり前だった製法でつくられた調味料達は
入手困難で、スパーで販売されている醤油などの数倍のお値段の高級品を
ふつ〜に使ってあるタッキー家の食卓にはあっぱれ！
日本酒も、無農薬の米でつくられた、寺田本家のもの。
採れたての自然農野菜達のお鍋は
心に、あったか〜い優しさと滋味が染みわたります
手作りポン酢も、素晴らしいお味！！
〆の、炊きたて、自然農の完熟米の銀シャリには、声も出ない美味しさでした。

上質なものを知るお百姓さん、タッキーさんには、ほんと驚かされます。

夜の宴には
『なげ銭入れ』という篭があり
飲食代を、お布施形式で支払う方式です。

数千円もする、高級醤油や調味料だと
全員が気づいているだろうか〜？

タッキーさん、ここでも赤字になってしまわないかと
心配してしまいます。。

自然農の思想は
お金の価値で生きることではないのだけど、、

消費社会をバックグランドに生きている環境では
ぶつぶつ交換や、お布施で循環を潤滑に行うには
上質な高級品も見極める知識や経験も身につけないと
上質を表現する方に対して
失礼なことをしてしまうのではないかと感じてています。

追伸

タッキーさんが里親になってくださった
ベジ（ヴェジ）ちゃんとの再会もできました☆