茶道 との 向き合い方

この小間の茶室に
初めて、訪れたのは昨年のいまごろでした。
門の前にたった時、心をうごかされ、
室内に入り一服いただた時、鳥肌がたった。

尊敬する、建築デザイナー江里さんが天に召されてから、
デザインすることに悦びを見いだせなくなっていた。
現代的なデザインや建築に興味がなくなってしまっていた。

そんなとき
本物の数寄屋と庭をつくられる方と出逢え
神さまのお導きだと感じた。
デザイナー心が、あたたかくなった。

今年は、その小間の茶室が、初釜となる。
小間の茶室でのたてるのは初めて。
すごくどきどきで、たのしみ♪


いままでの生き方は、
仕事優先、茶道は、息抜きだった。

仕事が重なると、茶道は『お金を生まない』から
仕事が優先となる。

『茶道があるから、仕事の日程をずらそう』
なんて、考えることは、いけないことだと思っていた。

果たしてそうだろうか?


『忙しい』という文字は
『心』が『亡くなる』と書く。


私は、デザイナーになって、ずっと忙しかった。
だけど、果たして本当に忙しく生きる必要があったのだろうか?
年間、数十件の仕事をする必要があったのだろうか?
たくさんの仕事をこなすわけだから、それなりのお金も稼いでいたと思う。
それを、本や、食事や、ワインで、すべて消費していた。

心とお金を、すり減らす、消費的、生き方だった気がする。