謹賀新年 李朝の虎
李朝の民画の虎は
どこか色気があって好き。
二十歳ごろ出逢い
『李朝』というものに興味をもちだした
骨董屋もなさられてあった幻の中華蕎麦シンベイさんの
奥さんの料理屋『はたの』にいる
李朝の虎は、きっとオスではないかと思う。
私はこの虎に弱い。
見つめていると酔ってしまう。
西鉄グランドホテルの前の骨董屋にあった虎は
熊本の亀井さんの書斎にいつの間にか棲んでいた。
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禅語の
龍吟雲起 虎嘯風生
りゅうぎんずればくもおこり
とらうそぶけばかぜしょうず
龍が、空高く吟ずると雲と霧が起こる。
力量のある大人がものを言えば、無心な自然界も自ずからそれに沿って動いて来る。
虎が、嘯けば自然に風が生じる。
自然界までもが、自ずと動くような力があるのが
悟りの開けた大人の在り方でなければならん。
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そんな人間にいつの日かなりたい。
そういう気持でがんばって生きたいと思う新年。
京都の天平堂さんの八曲屏風
年賀状をいただき転載させていただいております。
http://www18.ocn.ne.jp/~tenpyodo/
謹賀新年