初釜
茶道の『道』を教えてくださる先生に出会えるまで何年も待ちました
私にとって、道とつくもの『華道』『茶道』などを学ぶ意味は
道=生き方を学ぶことだと思う。
茶道を通して『道』を学べる先生につきたかったので
出会えるまでずっと待ちました。
人生の師となった『吉村宗楽』先生からの教えは
競争社会に身を置いていた私の心を救ってくださいました。
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▼あかざ
先生、ひとつお尋ねしたいことがあるのですが、、
戦国時代の武将は、これから一国を争う人生をかけた戦(いくさ)の前に
なんで、わざわざ、
茶室で一服の茶を、利休さんと嗜んだりしたのでしょうか?
そんなことをするより、
刀を磨いたり、戦略を練ったりしたほうが
戦に勝てると思うのですが、、
▼吉村宗楽 先生
自分に勝てば、全てに勝てる。
・
その言葉をいただくまでの私は
わたしは、誰かと比較して
『カッコいいデザインをしたい!』と思っていました。
デザインで負けたくないと、がむしゃらに頑張っていた二十代。
商業デザインは、繁盛することが、評価となります。
その競争社会の環境の中にいた、私の心を救ってくれた教えでした。
『自分の敵は、自分の心にある。』
『道』を教えてくださった師は
九十四歳で、茶人をして命を全うなさられた。
最後に、残した言葉は、
『私がいなくなっても、宮本武蔵のように技術は、自分で磨きなさい』
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表千家のHP
写真:如閑庵にて あかざえり