龍安寺閑居:白木槿

槿花一朝の夢


目覚めて庭を歩いてると
心奪われる白木槿(しろむくげ)
早朝に開花し夕方には萎んでしまう儚さに
人の世の短い栄華と重ねあわせてしまう


妙心寺から鐘の音が届き
『お精霊迎え』がはじまったことをを知る


栄華を求めていた時
満たされているようで
ほんとうは寂しかった


物質的な栄華を求めれば求めるほど
寂しさは増すように思う


一花の白木槿
私の心を満たしてくれる


合掌



龍安寺閑居 2013・8・10