薔薇の香り

バラは朝日が昇り始めると花弁から香りが発散され、そのときの香りのバランスは本当に素晴らしいものです。ところが、陽が高くなるとだんだんと香りが落ちてきて、夜になると発散するのをほぼ止めてしまう。人間も夜、寝ているときは呼吸が浅くなるように、何百分の一しか香りを外に出さなくなるのです。そしてまた、朝日が昇ると香りを生産する。その営みは神秘的ともいえます。
 一方、切り花の場合は水に挿すことによって香りが薄まり、専門家にいわせると多少「水っぽく」なってしまう。香りを楽しむのなら、やはり地植えや鉢植えがいちばんです。


ワインの香りに魅了され
いま 薔薇の香りに幸福を感じています



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