腸造血

人はなぜ、ガンになるのか?
そしてなぜ、ガンを完治できずに死んでいくのか?
そして、6年。


「腸美人」


私をデザイナーとして育ててくださった、江里さん。
6年前、世の中が、腸美人になることが、良い事。という風潮になっていれば。
江里さんも、もうすこし、デザイナーとして生きれたのではないか。
湯布院の無量塔の藤林さんも、クリエーターとして刺激をくださった。
そして、二人とも、ガンで他界した。


私は、いま、
デザイナーとして育ててくださったから、
生きていけてる。


2008年5月に他界し、6年。
江里さんへの恩返しとして、
「腸美人コンシェルジュ養成講座」をプロデュースします。


腸美人で美しく、心優しい方々が増えていきますように。


腸造血は、いまは、メジャーでないが
10年後には、スタンダードになっているだろう。



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発行:株式会社Eco・クリエイティブ
著者:酒向 猛(医学博士)

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★「はじめに」より抜粋

 現代の医療は、どこかおかしいのではないか? 最近多くの人がこのように感じている。(中略)
 このような世相をすでに30年以上前に予言し、警告を発した生物学者が存在した。それが、千島喜久男博士である。千島はその著書の中で次のように述べている。

 現代医学の医療ミス、医薬公害、医療荒廃や環境汚染をこのまま放置するならば、癌をはじめ慢性的難病、奇病、医原病などがますます増加して、国民は誤った現代医学と医療の犠牲となり、一億国民の生命と健康が危機を迎えることは必至です。
 医学関係者、健康指導者、健康に関心を持つ人々、病気に悩む方々は、ぜひ医学迷信、薬迷信などの洗脳から解放され、コペルニクス的革新の説といわれる千島理論を実生活に応用してください。きっと医師や薬に頼らず、自分の健康は自分で守る知恵が体得でき、病気が自然治癒することを実証できるでしょう。

 この千島が唱えた千島理論の一部が、この本の主題である腸管造血説である。
 その後、森下敬一博士が腸管造血説を支持した研究活動を行い、さらに国会証言まで行った。しかし今のところ造血は骨髄で行われるという骨髄造血説が定説となっている。それは骨髄から、一個の細胞からすべての血液細胞に分化する骨髄造血幹細胞が発見されたからである。このことを根拠に、ほとんどの学者が骨髄造血説を正しいと信じている。
 ところが実は、骨髄造血幹細胞はその機能は確認されているが、形態学的には完全に確認されているとは言えない状態にある。また最近の幹細胞研究の進歩により、骨髄以外の多くの臓器にも造血幹細胞が存在することが証明されており、造血は骨髄の専売特許とは言えない状態になっている。現在の学者には、過去に腸管造血説という学説が存在したことすら知らない人が多い。腸管造血説は現代生物学という視点からは理解が困難かもしれないが、既成概念を超えた別の視点から素直に自然現象を観察すれば、比較的容易に理解できると私は思うのである。
 それには歴史を遡って、生物学が袋小路に通じる迷路に迷い込んでしまった分岐点を知る必要がある。私はその分岐点は19世紀のウィルヒョウにあると考えている。ウィルヒョウが独断と偏見で決めてしまった生物学理論を、生物学者達は御本尊様として毎日礼拝しているのだ。その呪縛に気付けば、生物学は一気に新しい革新の時代を迎えると確信する。このような観点から、ウィルヒョウの時代まで遡って生物学の基礎理論を再検討してみた。どうか読者は既成概念を一度は白紙に戻して本書を読んでいただきたいと思う。

★もくじ
まえがき
第1章 腸管造血説とは
 血液は食物から腸で造られると主張する腸管造血説
 定説も変わるものである

第2章 生物学という学問のとらえ方
 生物学研究方法について
 生物学には哲学的考察が必要である
 人はアイドルに憧れ、アイドルを誤解する

第3章 生気論を葬ったウィルヒョウの呪縛
 顕微鏡の登場と細胞学説                         _
 一枚の静止画像の解釈を巡る対立
 ロキタンスキー学派とウィルヒョウ学派の対立
 一世を風靡したウィルヒョウ学説
 機械論を生気論の対立
 ウィルヒョウ的誤謬への分岐点
 ウィルヒョウの功罪

第4章 ルイセンコ学説と獲得形質遺伝論争
 ルイセンコ学説の興亡
 獲得形質遺伝の論争も生気論と機械論の対立に帰着する 

第5章 レペシンスカヤの細胞新生説と生命の起源の謎
 レペシンスカヤの細胞新生説
 生命とはなにか?
 オパーリンはレペシンスカヤを支持した
 オパーリンと千島喜久男の歴史的対談

第6章 千島喜久男の赤血球分化説と腸管造血説
 千島喜久男の新説
 学位論文の受難
 卵黄は赤血球から形成される
 無核赤血球の謎
 ワイスマンの生殖質連続説への批判
 レペシンスカヤに対する天野重安の侮辱的発言
 天野重安の業績と人生
 山崎正文の業績
 骨髄造血説に対する腸管造血説の台頭
 骨髄造血説の再検討
 骨髄細胞の細胞分裂の頻度に見られる大きな矛盾
 造血の系統発生学的検討
 腸管造血の実像
 胎盤は造血器である
 西原克成の重力による骨髄造血成因論       

第7章 国会証言までした森下敬一の活躍
 森下敬一の登場
 森下によるウサギの骨髄血管結紮実験
 森下によるカエル離体心実験
 森下は赤血球から白血球が生まれる場面を動画に記録
 白血球核左方移動の嘘
 森下敬一の国会証言   

第8章 骨髄移植による骨髄造血幹細胞発見
 腸管造血説の凋落
 血液細胞の由来についての歴史的考察
 骨髄移植と骨髄造血幹細胞の発見
 幻の幹細胞を求めて
 新一元論の衝撃 _  

第9章 幻の造血幹細胞
 妹尾左知丸の幹細胞批判
 小宮正文教授の骨髄造血幹細胞の写真
 三浦恭定教授の血液幹細胞論「造血幹細胞はリンパ球様細胞らしい」
 マーカーによる幹細胞の同定
 造血幹細胞はリンパ球様細胞である
 組織培養について
 千島の組織培養批判
 研究は材料が扱いやすい分野から進歩する
 造血幹細胞の定義はポルノと同じか?
 組織幹細胞と胚性幹細胞
 造血幹細胞は蛸壺の中に住んでいる
 造血幹細胞はいまだ可視化不十分な幻の細胞である    _ 

第10章 驚くべき幹細胞の可塑性とiPS細胞発見の衝撃
 驚くべき幹細胞の可塑性
 幹細胞の可塑性は千島の学説を証明するか?
 iPS細胞の発見は千島の学説への回帰か?
 セントラルドグマに対する千島の反論

第11章 プリオン学説によるセントラルドグマ崩壊の危機
 狂牛病の病原体プリオンの不思議
 セントラルドグマの崩壊  
 プリオンという蛋白性感染粒子が意味する事

第12章 細胞を構成する基本小体は存在するか?
 顕微鏡下に蠢く微粒子・基本小体
 北朝鮮から出てきた細胞新生説・ボンハン学説
 ガストン・ネサンのソマチッドの謎

第13章 腸管造血説の総括と生気論的医学の復権
 腸管造血説の総括
 生気論的医学の復権

おわりに
参考文献